炭水化物源

人は基本的に炭水化物を食べないと生きていけません。炭水化物は様々な食物から摂取することができますが、自分でもそろそろ何を食べていいかよくわからなくなってきたので、記事にしてみました。要するに適当です。

 

①お米

米です。日本人の魂とかいろいろなものを背負わされているおいしいもので、主に炊いて食されます。そのまま食べるだけに飽き足らず、納豆やふりかけ、その他おかずなどを合わせて食されることが多いです。

私は実家から(正確には祖父母から)お米の供給を受けているので、コスト的な点はわからないのですが、日持ちがするのは確かでしょう。お米の欠点としては調理に時間がかかること。例えば「晩御飯を食べたい」と思って米を炊くとそこから一時間かかるわけで、その一時間の間ご飯を作るモチベーションを維持することが求められます。

あるいは、お米を炊き始めた時点で、もう後戻りはできないという意見もあります。

お米のいいところは「とりあえず炊いておけば何とかなる」ということです。適当なおかずや付け合わせがあれば食べられますし、何よりおなかが膨れます。腹持ちも良いです。

ここで問題です。馬鹿苗病の原因がジベレリンであることを突き止めた学者は誰でしょう。*1

まあとりあえずお昼ご飯と晩御飯はお米たべときゃいいって感じですね。お米おいしいです。

②パン

パンです。主に小麦から作られるふわっとした塊で、味付けがすでになされたり、あるいは我々の手によって味付けを為したりして食べられます。

ちなみにパンへの1世帯当たりの年間支出金額が一番多いのは、食パンに関しては神戸市、他のパンについては京都市だそうです。この統計はいろいろと謎で、

・なぜか食パンだけ統計が別(確かに食パンへの支出は多そうだけれども)

・「食パンの」ランキングで神戸市が1位であること

・この統計を調べようと思ったとき、トップに出てきたのが新潟のサイトであったこと

(参考:統計で確認!パンの消費量~神戸市、京都市が全国上位~ | にいがたの地域活性化を応援するブログ (rcn.or.jp))

となかなか面白い仕様になっています。

パンの長所は安いこと、短所は日持ちしないことです。後者は特に痛手、しかもパンに関してはちゃんと痛みますし「消費期限」なものですから、食べるのを焦らされます。

③ジャガイモ

一人暮らしをすると食べにくくなるのがこれ、ジャガイモです。様々な料理に入れたり、単体としてふかし芋やじゃがバターにしてもおいしいのですが、いかんせん調理が面倒です。お米の場合は洗いさえすれば(あるいは少々お金を出して無洗米を買えば)、あとは炊飯器君がやってくれます。ありがとう炊飯器君。

ですが、ジャガイモは皮をむき、適切な方法で調理する必要があります。そしてとくにジャガイモについて脅威になる存在は、芽です。確かにジャガイモは日持ちしますが、その分芽が出ます。芽にはみなさんご存じソラニンが含まれており、ソラニンは糖アルカロイドの一種で、トマトに含まれるトマチンなどと似たような構造を持ち、それでいてトマチンよりも毒性が強く、そもそもジャガイモやトマトなどが含まれるナス科はアルカロイドを含む植物が多く、アトロピンを含むベラドンナはその一例であるわけで、すなわちソラニンは我々の身近にありながら割と危ないものであり、適切に芽をとることが要求されます。

というわけで私は最近ジャガイモを食べていません。

④シリアル

なんだかシリアルな展開になってきました。「シリアルな展開」というとシリアスとコミカルがちょうどよく混ざってよくわからなさを演出しているように思えますが、そんなことはどうだっていい、我々はシリアルの話をしているのだ。

シリアルは主に朝ごはんに食べられます。パンは昼や夜に食している人も多いでしょうが、シリアルを昼や夜に食している人はあまり見受けられないように感じられます。もし食べている方がいれば申し出てください。次回お会いした際にサイン入り「コ○君のチョコ○」一袋を進呈します(冗談です)。

シリアルは日持ちがする上に、消費スピードもなかなか速いというか一袋が割と少ないことで私の中の話題になっています。これはマジです。マジパンです。マジパンはパンじゃないかもしれないですが。

シリアルの長所としては牛乳を共にできるという点が挙げられます。個人的にパンと牛乳の組み合わせは嫌いではないが好きでもない派閥なので、このような感じで牛乳を自然に摂取できるとうれしいですね。

⑤麺類

麺類です。冷凍うどん教にはまっている人間を多数見てきましたが、私は焼きそば教にはまりつつあります。カット野菜を使うと、焼きそばがかなり早く制作できるので、おすすめです。焼きそばおいしいですよね。

冷凍うどんは日持ちすることが魅力です。乾麺系も日持ちするのが良いですね。たまに家の中が虚無な時に、食糧としてよく機能してくれます。まあご飯炊けばいい話なんですけどね。

ラーメンはラーメン屋で食べる方がおいしいです。カップ麺は別ですが。

というわけで段々紹介文が少なくなっていくシリーズ、いかがだったでしょうか。私は今体力と気力の限界にあり、早く寝たいと思っています。多分この後寝ます。みなさんも良い炭水化物ライフをお送りください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

*1:黒沢英一先生です。

【推し活】2020ボカロ10選+α

そろそろ2021上半期ボカロ10選の季節だな~と思ってTwitterをたどったら、「2020のをやってない」ということに気づきました。まあ年末忙しかったししょうがないですね。
この企画はTwitterでよくやっていたのですが、今回は説明とかもちゃんと書いてまっとうな感じで進めたいと思います。

~レギュレーション~

①2020年にYouTubeに投稿された楽曲(ただし2019年12月投稿も一部含む)

②私が2020年のプレイリストに入れた曲

今までは②からとってきていたのですがせっかくなので①も追加しました。非2020年投稿曲で特記すべきものは後ろに載せようと思います。

それでは。

 

【ボカロオリジナル部門】

1.シックス・フィート・アンダー/Aqu3ra feat.Flower

歌い手さんとして活動されていたAqu3raさんの8作目です。緊張感のあるイントロ、癖のあるFlowerの調声、そして最終盤面での転調と、真っ向から「良い」と言える部分がそろっています。個人的なAqu3raさんの推し曲は「アイボリー」→「メーデー」→「シックス・フィート・アンダー」なのですが、いずれもFlower楽曲であることを鑑みるとやっぱFlower好きだなと思います。Aqu3raさんの使い方がうまい。

 

2.ヨミクダリの灯/シャノン feat.GUMI

シャノンさんの7作目です。シャノンさんはその独特の曲調が魅力で、私も「死について」あたりから追っていたのですが、MVをご自身で作られているというのもあり、発表楽曲がそんなに多くありません。ただそんな中でもこの曲には強く魅せられました。和風要素が適度に含まれているのがポイント高いですね。若干緩いリズム感もなかなか癖になります。

 

3.あふたぁわーど/TaKU.K feat.Flower

2019年末に1stアルバム「189g」を発表したTaKU.Kさんのアルバム後の作品です。この曲は至極明快にメロディーラインが好きです。ここまでストレートにメロディーが好きと言える曲もなかなかない気がします。これは後に投稿された「溶けない109号室」やアルバムに収録されている「ブラインド・エゴイスト」にも共通しています。このあたりの曲の円盤化を期待しています。

 

4.夜を飼う/TOKOTOKO(西沢さんP) feat.初音ミク

TOKOTOKOさんはお名前は割と前から知っていたのですが、なかなか聴く機会がなく、この年連発されていたGUMIのコンピで初めて耳にすることになります。結論から言うとこのさわやかさは滅茶苦茶良いです。初めて聴いたのは「チーズケーキクライシス」だったのですがめちゃくちゃ癖になりました。「夜を飼う」はほかの曲とはまた違った雰囲気なのですが、こういう感じも良いなと思って選曲しています。

 

5.ラグトレイン/稲葉曇 feat.歌愛ユキ

この曲は流行りましたね。正直想定外でしたが。稲葉曇さんの魅力はずばり「調声」で、癖が強いですがはまる人にははまると思います。私ははまりました。元々「ロストアンブレラ」を聴いていたのですが、「ラグトレイン」はリズム感や疾走感、そしてイラストの可愛さ(動きがめっちゃ可愛い)で人々を虜にするのだなぁと思ってい見ていました。この曲は私がぬくにぎさんを意識して見始めた曲でもあります。

 

6.愛されなくても君がいる/ピノキオピー feat.初音ミク

ご存じマジカルミライのテーマソングです。ボカロPについて取り上げた楽曲には2018年のテーマソングである「グリーンライツ・セレナーデ/Omoi」が該当するのですが、この曲はより包括的にボカロを取り巻く環境を表現していて、グッときました。ピノキオピーさんの楽曲は実はこの曲から聴き始めたのですが、この後投稿される「ラヴィット」にはまることになります。DJ感が強くていいですね(小並)。

 

7.サヨナラ深夜ちゃん/しゃべる帽子 

しゃべる帽子さんの引退曲です。しゃべる帽子さんは沁みる夜系ボカロ曲を多数発表されていたのですが、衝撃の引退となりました。この曲はズバリ歌詞が良いです。引退に際するメッセージをストレートに織り込んだ歌詞で、普通に泣きそうになります。「私の歌じゃなくても 良い歌があるから」って歌詞は本当に沁みました。まさに「サヨナラ」を象徴する一曲だと思います。

 

8.リアルスケール/宮之 悟 feat.音街ウナ

2019年あたりで猫アレルギーさんをきっかけに音街ウナへの印象がガラッと変わったのですが、こんな使い方があったか、と感心させられた曲がこちらです。純粋に、さわやかな、ロックです。それでいて音街ウナの声にもよくあっており、感服させられました。こういうボカロの使い方も今後増えていってほしいなと思います。純粋にロックをしてほしい。

 

9.ハイネとクライネ/煮ル果実 feat.flower

煮ル果実さんもこの一年で名をはせたボカロPさんの一人です。この曲はコンピアルバム「ドンツーミュージック4」に収録されており、私もそれ経由で聞いたのですが、ちょっと腐った感じの曲調、変わったflowerの調声に驚かされました。煮ル果実さんはこの年の暮れに、音楽的同位体KAFUの「ナイトルール」を投稿されますが、そこでもまた脚光を浴びることになります。

 

10.夜離れ/夏山よつぎ feat.初音ミク

夏山よつぎさんは同年代のボカロPさんで、ついにそんな年になったか……としんみりさせられました。それはいいとして。ジャズっぽいさわやかさ、それでいて聴いていて楽しい曲構成、さらに転調の使い方、キャッチーなメロディー、アルセチカさんの絵との親和性と、どうあがいても良い曲に仕上がっています。正直嫉妬する。現役でバリバリ活動されているボカロPさんなので今後も楽しみに追っていきたいと思います。

 

 

【歌ってみた・セルフカバー部門】

(ボカロPさん)→(歌い手さん)の配列をしています

1.心象カスケード/koyori(電ポルP)→ダズビー

ダズビーさんの声が存分に活かされた曲です。「心象カスケード」自体は確か2019のベストに入れていたと思いますが、曲が良くて歌い手さんが良かったらそれはもう文句なしに最強だと思います。ちなみに「心象カスケード」はなかなか歌い手さんレッドオーシャンで、あんくらさんや影縫英さん、 さんなど様々な歌い手さんがカバーされています。ぜひいろいろ楽しんでください。

 

2.アングレイデイズ/ツミキ→tmsw

ベーシストのtmswさんを中心にしたリモートバンド企画の一つです。この曲では水槽さんがボーカルとして参加されています。個々の演奏・歌唱テクが高く、相当な難曲だと思いますがめちゃくちゃうまいです。他にも東京事変さんの「群青日和」やクリープハイプさんの「栞」などをカバーされています。水槽さんは後にこのリモートバンドのメンツとともにHosiusを結成されます。

 

3.Empty/朝霧ヒロキ→水槽

同じく水槽さんの、今回は公式カバーです。「Empty」自体は少し前に投稿されていた曲なのですが、そのダウナーな感じと水槽さんの歌声がマッチしていて非常に雰囲気が良いです。このカバーを含め、「Empty」は三つのバージョンが投稿されており、三度おいしいシステムになっています。朝霧ヒロキさんは長い間活動を休止されていた(いる)のですが復帰に期待です。

 

4.Alice in Musicland/OSTER project→ダズビー

ボカロでミュージカルをしようという素晴らしい企画を、素晴らしいカバーで追随したまさに神企画です。ボーカルにはSouさんやRaon Leeさんなど名だたるメンバーがそろっており、準備には半年を要したという超大作です。良くないわけがない。通して11分くらいあるのですが、まじで一瞬で終わります。個人的には相沢さんとの掛け合いと最後のカーテンコールが好きなポイントですね。

 

5.ロンリーユニバース/Aqu3ra→深根

深根さんはピアノの「弾いてみた」動画を投稿されている方なのですが、なんと「歌ってみた」に参戦されました。透明感のある声が曲にもマッチしており、非常に良い仕上がりとなっています。MVもシンプルながら良く、オリジナルとはまた違った雰囲気を楽しむことができます。というか最近見かけない間にナチュラルにボーカリストデビューされていました。すげえ。

 

6.濁雨/雄之助→WaMi

かっこいい×かっこいい。これにつきます。「濁雨」はお洒落エレクトロな曲なのですが、これにWaMiさんの歌声が非常によくあっており、透き通っていてそれでいてかっこいいという名作に仕上がっています。WaMiさんは(当時は珍しかった)ツミキさんカバーから入ったのですが、現在でも精力的に活動されており楽しんで聴いている歌い手さんになります。

 

7.スイサイ/アンブレラ/ロクガツ/ドライフラワ/ツミキ→セルフカバー

この曲はもともとYouTube限定で公開されていた曲で、一時削除されていたのですが、まさかの形で復活しました。何とも素敵な自作自演です。この年は「ヒウマノイドヒウマニズム」(「ドンツーミュージック4」収録曲)、「アングレイデイズ」を経て、「トオトロジイダウトフル」のYouTube投稿にこぎ着けます。そしてついに2021年、ファン待望の……

 

8.夜撫でるメノウ/Ayase→セルフカバー

Ayaseさん名義でのアルバム「幽霊東京」に収録された「夜撫でるメノウ」のセルフカバーがついにYouTubeにも投稿されました。(ちなみに、アルバムには「夜に駆ける」の初音ミクバージョンも収録されています。)この方の恐ろしいところは普通にご本人の歌もうまいことです。2019年の暮れには「幽霊東京」のセルフカバーも投稿されていますが、これも併せて必聴です。

 

9.祈りは空っぽ/ぬゆり→セルフカバー(Lanndo)

アルバム「Outer Sample」に収録されている「祈りは空っぽ」のセルフカバーバージョンです。ぬゆりさんは最近Lanndo名義で生声曲の投稿も始められたのですが、イレギュラーなことにボカロの動画も同時投稿されています。ありがたいことです。「祈りは空っぽ」は久しぶりのぬゆりさん×アボガド6さんタッグ曲でもあり、MVの世界観にも注目の一曲となっています。

 

10.ハッピー・ジャムジャム/カノエラナ

「ハッピー・ジャムジャム」は実は滅茶苦茶かっこいい曲である、というのが長年の持論だったのですが、それを見事に実現してくれたのがこのカバーになります。ポップなアレンジもさることながら、本人の歌唱力で本当にかっこいい曲で仕上がっています。まさに大人も聴ける「ハッピー・ジャムジャム」でしょう。ちなみにライブ映像も投稿されているのですが、そちらはアコギアレンジです。超絶技巧。

 

 

【アレンジ部門】

1.ツミキメドレー/Remix れあい

これまでに投稿されたツミキさんの楽曲をうまくミックスに仕上げた名作。ツミキさん成分だけでなく、れあいさんのテイストもうまく混ぜ込んでいるのがポイント高いです。何より聞いていて楽しい。これにつきます。れあいさんの方は調声が魅力のボカロPさんなのですが、このリミックスでもそれを存分に活かし、本家をリスペクトしつつ差別化を図るという理想の形態が実現されています。

 

2.ボカロPが9人集まってダンスロボットダンスアレンジメドレーしてみた

これは以前紹介しましたね。というか今回の記事には以前紹介した曲もちらほら出ていますが。参加者が豪華、曲がいい、それぞれの味がしっかり出ているという見事なリミックスです。あとこれがナユタンさんのチャンネルであげられているのもすごいところです。個人的にはこのメンツにAqu3raさんや煮ル果実さんが混じっているのが新時代の風感があっていいですね。この話前もしましたっけ。

 

3.flos/Cover by コウ feat.flower

ざっくりしたflos。いやこのざっくり感がいいというか、私はジャキジャキ系のギターが大好物なので、このアレンジはドツボでした。あとボーカルをflowerにしたところも素敵ポイントですね(原曲は初音ミクです)。このCDは「メディカルミライ」というCDに収録されているのですが、R Sound Designさんのポップなアレンジが聴けるのでお勧めです。配信も出ています。すごい。

 

4.裏表ラバーズ/Band Arrange kahimi

kahimiさんはアレンジの名手で、これまでにもボカロのボサノバメドレーや、ドラマツルギースカバンドアレンジなどを投稿されています。wowakaさんの代表曲の一つであるという、非常な有名曲をアレンジカバーするというのはなかなか勇気のいることかと思いますが、期待を軽々と飛び越え非常にレベルの高いアレンジに仕上がっています。

 

5.LIFE BAUTE/Arrange Cover 水槽

この曲のカバーは以前Twitterの方にワンコーラスを投稿されていたのですが、フル尺での投稿となります。煮ル果実さんのアルバム「NOMAN」の収録曲ですが、公式MVは投稿されていません(「トピック」の形式では聴くことができます)。煮ル果実さんの寛大さに感謝という感じです。ちなみにチームにShaboさん(しゃべる帽子さん)、くじらさんが参入しているという地味に豪華スタッフ陣です。

 

 

【その他部門】

1.チューリングラブ/ナナヲアカリ feat.Sou

「Souさんコラボだ!」「すごい歌詞だ!」「ナユタンさんだ!」で三度びっくりする曲です。踊ってみたや歌ってみたが量産されました。ちなみに「インスタントヘブン」ではEveさんとコラボされています。ここでもEve×Souですね。そして2020年夏には「ネクラロイドのつくりかた」に収録された幻の名曲、「事象と空想」が投稿&配信されました。めっちゃうれしかった。

 

2.花に雨を、君に歌を/THE BINARY

ユリイ・カノンさんが提供した名曲。デュエット~って感じでめちゃくちゃいいですね。「音楽で世界を救うなんて無理だけど」という歌詞は今までにも何回か見てきましたがここまで胸に迫って聴こえる「無理だけど」は初めてでした。こちらもデュエットカバーがちょいちょい出たんですが、個人的にはまひるさんとAdoさんのがお気に入りです。

 

3.真っ白/yama

歌い手さんから「BIN」を経てシンガーとして急成長されたyamaさんがABEMAドラマの主題歌として送り込んできた曲です。作詞作曲はTOOBOEさん(ボカロ名義はjohnさん)が担当されています。雰囲気がyamaさんの歌い方をうまくとらえていていいなと思いました。当時は「yamaさんの声めっちゃいいな~」と思ってヘビロテしてたんですが、それでも飽きないですね。

 

4.常夜燈/PEOPLE1

最近数少ないJ-POP新規開拓です。その曲調もさることながら、「この世界には 未来がキラキラと見える人もいるというの」という歌詞、そしてMVに惹かれました。アニメーション担当のcoalowlさんはOmoiさんの「君が飛び降りるのならば」で出会ったのですが、こんなに「MVがうまい」と思ったのは初めてです。是非スマホで見てください。なかなか感動します。

 

5.群青/YOASOBI

2019年から躍進of躍進のYOASOBIですが、個人的にここまでで一番好きな曲がこれです。まあ合唱の使い方の良いことよ(感嘆)。唯一引っかかるのが「MVが怖い」ことなんですよね……。というあなたに「THE FIRST TAKE」です。なんと合唱隊がついてきています。いやすげえな。「トピック」版でも一応聞けるので是非。神曲を逃す手はないですからね。

 

ちなみにご存じの通り2020年はJ-POPのアーティストが甚大な被害を受けたのですが、UNISON SQUARE GARDENはアルバム「Patrick Vegee」をリリース、ポルカドットスティングレイがアルバム「何者」をリリースしたりと音楽は止まらない年でもありました。またオンラインライブも多々行われ、「新しいライブ形態」の確立の年でもあったと思います。

 

 

【レトロスペクティブ部門】

1.ディザーチューン/DIVELA feat.初音ミク

ぬくぬくにぎりめしさん×DIVELAさんというなかなかのタッグであることを最近知りました。DIVELAさんはマジカルミライ2018のコンテストで見事グランプリを獲得した「METEOR」から聴き始めたのですが、その声圧が超いいです。2019年夏に待望の1stアルバム「ミライコレクション」を発表され、この曲がいいなと思ってMVを引っ張ってきました。

 

2.抜錨/ナナホシ管弦楽団 feat.巡音ルカ

ナナホシさんに関しては知るのが本当に遅すぎたというか、こんなかっこいい曲を書く人だったんだ……という衝撃がありました。あまり外部露出をされないのですがGUMIコンピに「カンケイナイトファンキー」が収録されました。めでたい。この曲は三連符が心地よい曲です。個人的には中島みゆきさんを思い出したのですが気のせいでしょうか。「宙船」に引っ張られすぎ?

 

3.週末のメトロポリス/NARUMI HELVETICA feat.雪歌ユフ

ダウナー系ボカロの超新星。2020年にはミニアルバム「秘密主義」をリリースされました。使っているのが雪歌ユフとカゼヒキというなかなか癖の強いものなのですが、うまく使いこなし、かつ曲調に合わせています。「週末のメトロポリス」は本当に「音が良い」という感じで、一種の高級感のようなものも感じます。デジタルリッチです。また曲出してほしいな……

 

4.Alice in 冷蔵庫/Orangestar feat.IA

今頃ですかシリーズその①。Orangestarさんは「アスノヨゾラ哨戒班」があまり好きではなくて遠ざかっていたのですが、この曲のピアノのきれいさに惹かれて戻ってきました。軽快な曲ながら三連符パートが入っていたり、なかなかテクニカルな曲でもあります。Orangestarさんらしい。それでもすっきりとまとまっているのが、これまたOrangestarさんらしい。

 

5.ミルククラウン・オン・ソーネチカ/ユジー feat.初音ミク

今頃ですかシリーズその②。これに関しては「有名ボカロだったのかよ!」って思いました。実はユジーさんの曲はアルバム「アルカロイドに溺れる」で履修済みだったのですがここまでは盲点でした。私もまだまだですね。途中のボカロ本気パート(人が歌うのはなかなか難しい)がいいですね。地味にこの曲になぜキャッチアップできたのかを忘れている。なんでだ。

 

6.フォログラフ/ぬゆり feat.GUMI

(個人的)今頃ですかシリーズその③。ぬゆりさんは「フィクサー」「フラジール」「命ばっかり」を聴いて、「plotoplan」「Outer Sample」を買って……と優等生ムーブをしていたはずなのですが、この曲に関しては理解が遅れていました。惜しむらくはこの曲、「plotoplan」に収録されていないんですよね。名曲はよくのけ者にされるものです。悲しきかな。

 

7.海の幽霊/カバー kyaami

原曲はちゃんと聴いています。J-POPのボカロカバー、というのは今までにいろいろ投稿されているのですが、このカバーにはなかなか驚きました。本家だったり、当時聴いていたKANKANさんのカバーだったりはある程度「重厚感」が重視されていたと思うのですが、このカバーでは原曲から「浮遊感」をうまく取り出していた感じがしました。初音ミクのうまい使い方だなと思います。

 

8.福寿草/ぐにょ→ダズビー

この曲がここに入っているということは、2020年にダズビーさんのアルバム「Sincere」を買ったということでしょう(おぼえてない)。CDを聴いて元カバーを探す、というのがうまくいった例でもあります。二度おいしい。ダズビーさんのすっきりとした歌声が生かされた良いカバーになっています。というか「Sincere」自体が名盤なんですよね。最近なかなか見かけないですが……

 

9.エンドロール/夏代孝明

年の末の末に出会った名曲。夏代孝明さんは「ニア」で知っていたのですが、思ったより自分で歌われていてびっくりしました。活動形態としてはYouTubeに自分の声を出し、niconicoにボカロを出すという昔のEveさんに近いものがあります。ボカロ版も良かったので是非聴いてほしい。そしてこの曲はとある人との出会いのきっかけになるのですが、この話は2021上半期の方へお預けということにしたいと思います。

 

10.Kirby Smash/Foxsky

異色。元々クラシックとか東方とか聞く人だったので、別にボーカルなしの曲も聴くんですよ、というお話です。この曲はBEAT SABERの実況動画で聴いたのですが滅茶苦茶かっこいいですね。曲としてはカービィなのですが、随所随所にスマブラの効果音が使われていて面白い&かわいい。これがリミックスの本気か……ということが感じられて恐れおののきました。めっちゃかっこいいです。

 

こんな感じです。めっちゃ長くなりましたね。びっくりしています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

新生活スタートアップ実録② ~ブルーレットが置くだけの時代は、あるいはもう終わったのかもしれない~

長文タイトルというカードをここで切ることとなるとは。

一人暮らしに関する話題は、私のブログの中では比較的求められているものだと思われますが、いかんせんコンテンツ力のない生活をしているので、書くことがないのです。まじで。

そんな矢先、実家からコンテンツ性のあるものが送られてきました。

ブルーレットスタンピー除菌効果*プラス│製品情報│小林製薬株式会社 (kobayashi.co.jp)

ブルーレットスタンピ―(フレッシュコットンの香り)です。

ブルーレット」と言えば、小林製薬さんの耳に残るCMの一つに数えられる例のCMでおなじみであり、私が子供の頃トイレを青色や緑色に染め上げていた「ブルーレット おくだけ」が頭に浮かびますが、現在では進化を遂げていたようです。

ところで、「ブルーレット」とはどういう意味なのでしょうか。公式サイトで調べてみると、「ブルー」と「トイレット」を合わせて命名されたそうです。日本において「トイレット」の略称として一般的に流通している「トイレ」の部分をほとんど切り捨てているところに、思い切りを感じます。

さらに言えば「フレッシュコットン」という名称もなかなかに謎です。新鮮な木綿からあのような芳香がするという発想はなかなかないです。お洗濯ですかね。

そろそろ本題に入りましょう。こういうブログでは往々にして「使ってみた」的な内容が必要になります。というわけでレポートです。
と言ってもこういうものはなかなか効果を実感しにくいものでございまして、正直書きにくい。ということで感想を一つだけ。

 

芳香が強い。

 

この商品、ありがちなボール紙包装をされているのですが、それを貫通して香りが届きます。実家から届いた後これを枕の上に数時間放置していたのですが、夜寝るとき枕が良い香りでした。まさにフレッシュコットン。

というわけで使用される場合はご注意ください。現在のところ、我が家のトイレはよい香りです。

 

……最後までお読みいただきありがとうございました。

世界の終わりに

なんだかディストピアなタイトルですが、終末論ではなく、SEKAI NO OWARIの話です。
私がボカロを聞く前にはまっていたバンドが二つあって、SEKAI NO OWARIUNISON SQUARE GARDENなのですが、よくもまあこんな対照的なバンドを好きになったものだなあと思います。

UNISON SQUARE GARDENについてはまあ今もファンであると言えると思います。ファンクラブに入っているわけでもありませんが、ライブに行きたい欲もありますし、CDも買っています。
対してSEKAI NO OWARIは、今や微妙な立ち位置です。一応最近のシングルも買っているのですが、ベストアルバムの購入は見送りました。ライブに行きたい欲はあるのですが、UNISON SQUARE GARDENに比べると少し足が遠のいてしまっている感があります。ライブ行きてー。うおー。

今回のブログはSEKAI NO OWARI(以下セカオワ)の話をつらつら書く回です。SEKAI NO OWARIの長所であり短所は世に出ている曲数が少ないことで、すぐに追うことができます。(ちなみにUNISON SQUARE GARDEN(以下ユニゾン)は滅茶苦茶多い。B面だけでアルバム一つ(しかも2枚組)作ってしまったくらい多いです。まあ活動年数の差もありますが。)

セカオワは今年(実際は昨年)10周年を迎えました。前名義「世界の終わり」も加えると現在までにシングル15枚、アルバム6枚(+7月に新アルバムリリース予定)を出しています。
有名な曲としては「RPG」「スノーマジックファンタジー」「Dragon Night」あたり。まあ一曲ぐらいは聴いたことあるか、ドラゲナイを聞いたことがある人がほとんどでしょう。多分。

セカオワの魅力は少年のような声でした。「でした」の話は追い追い書きますが、昔は若かったということです。上に挙げた三曲はそんな声なので、その声をイメージしてもらったらいいです。
曲も「ファンタジー系」で、「スノーマジックファンタジー」あるいは「ファンタジー」など「ファンタジー」を題名に入れた曲もいくつか出しています。ライブに関してもファンタジックな演出が多数なされ、ライブの楽しみの一つでした。ちなみに個人的には「炎と森のカーニバル」がセトリ・演出的に結構好きです。

セカオワはその活動にとどまらず、外部でもいろいろな活動をしており、ボカロになったり

僕がモンスターになった日 - れるりりfeat.VOCALOID Fukase / The day I became a Monster - rerulili feat.VOCALOID Fukase - YouTube

livetuneさんとコラボしたり

livetune adding Fukase(from SEKAI NO OWARI)「Take Your Way」Music Video - YouTube

しています。ちなみにVOCALOID Fukaseはマイナーボカロながら今でもたまに使われています。個人的には結構好きなのでみんな使ってほしい。

バンド単位でも小沢健二さんやゆずさんらとコラボしています。そしてセカオワ「変革」のきっかけはこのゆずさんとのコラボにあると私は考えています。
アルバム「ゆずイロハ」は3枚組ベストアルバムで、一枚ごとに他アーティストさんとのコラボが含まれているのですが(いきものがかりセカオワ、back number)、そこでセカオワは「悲しみの傘」という曲でコラボしました。
ゆずさんはセカオワにとって憧れのアーティストであった、というのは前々から公言されており、このコラボはすごく良いものでした。

このコラボの後、直近のシングルは「RAIN」でしたが、セカオワの聞こえ方が少し変わったような気がしました。ざっくり書くと少し大人っぽくなった、と感じるようになったのです。
実際NHKとのタイアップ「サザンカ」を経て、同時発売のアルバム「EYE」「LIP」において、「大人のセカオワ」という存在を強く推すようになりました。ライブにおいても「The Colors」においてはその路線が適用されています。

この変革は「改悪」ではなく、バンドの「成長」としてとらえてもいいんじゃないかと思います。中の人が年を取ったというのもあると思いますが、それにつけてもここまでストーリー性のある「成長」が見られると一オーディエンスとしては感動するものです。私は「The Colors」を見て、セカオワはこういうライブもできるんだとびっくりしましたし、またライブに行きたいとも思いました。
次のアルバムも楽しみにしています。

 

折角なので好きな曲をいくつか。

1.虹色の戦争

初期の曲です。先ほど挙げたライブ「炎と森のカーニバル」での演出が印象的。MVの画質が初期感を物語っていいですね(360p)。

世界の終わり / 虹色の戦争 - YouTube

2.Love the warz

アルバム「ENTERTAINMENT」から。「Dragon Night」のB面にリアレンジ版が収録されており、ライブでもこちらが演奏されることが多いのですが、個人的にはピアノイントロ派です。リアレンジ版はYouTubeに動画が上がっているのですが、こちらも画質が粗すぎて公式感が出ていない。間奏で別の曲が借景されているのも良き良きポイントです。

Love the warz (SEKAI NO OWARI for world) - YouTube

3.Error

「Hey Ho」のB面。アルバム「LIP」にも収録されています。君「LIP」枠だったのね。B面ながら確かな人気を誇ります。ライブ「Tarkus」参戦時にこの曲を生で聞けたのは結構感動しました。セカオワの曲で初めて聴いた時に一番感動したのはこの曲だと思います。

4.ドッペルゲンガー

アルバム「EYE」から。普段はギターその他を演奏しているNakajinさんがリードボーカルをしています。近年の「大人のセカオワ」を代表する一曲です。めちゃくちゃかっこいい。

5.向日葵

アルバム「LIP」から。「EYE」「LIP」にはギターしっとり系(「エデン」「夜桜」)に加えて、ギターさわやか系が収録されており、良いなあと思って聴いておりました。「向日葵」はメロディーライン、歌詞もさることながら、2番の最初のピアノ裏打ちがめっちゃ好きです。この曲をドライな感じで弾くセカオワが見てみたい。

 

セカオワの魅力はいろいろ言われていますが、個人的にはそのストーリー性がいいと思うよ、という話でした。ユニゾンが「対照的」といった理由もまた書ければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

和風曲のすすめ

空前のネタ不足に苦しめられていました。いやネタ自体はいろいろあるんですが、一本記事を書ききるには弱すぎるのです。これは短編集の予感……?

今回は「和風曲」がテーマです。ボカロ×和風と言えば、「和楽器バンド」さんを思い出すかと思いますが今回はもっと元から、和風テイストの曲について探っていけたらと思います。

「和風曲」にも大体2パターンあって、「和楽器を使っている曲」と「メロディが和風の曲」がそれに該当します。

前者は割と、J-POPでもよく見られます。
例えばSEKAI NO OWARIさんの「ムーンライトステーション」が好例です。Nakajinさん器用回ですね。

ボカロでは以前紹介した「Blessing」に和楽器が使われています。ちなみに「Connecting」にも使われています。

対して後者、いわゆる「和風曲」と言われるとこちらが上がりますが、意識して考えるとなかなか難しい。

真っ先に挙げられるとしたら「東方」でしょう。このブログではあまり触れてきませんでしたが私は東方も聴きます。原曲です。
よくよく考えてみると東方の曲に和楽器が使われていることはあまりなくて、何なら旧作はピコピコなわけで、そんな中でも和を感じさせるのはやはりZUNさんの手腕、という感じがします。しらんけど。
東方の曲にも、「さくらさくら」や「シンデレラケージ」はもろ童謡を借景しているわけですが、それ以外にも有名な「神々が恋した幻想郷」なんかは「和風」の引き合いに出されることが多い気がします。
東方の場合はより「日本の原風景」を感じさせてくれるという点で和風ということができるかもしれません。

ボカロで言うと「和風」の名手は羽生まゐごさんです。有名なのは「阿吽のビーツ」ですが、和楽器を使いつつ、和風テイストも出しつつ……という絶妙なボカロPさんです。この方のアルバム「浮世巡り」を以前購入したのですが、普通にいいアルバムで感動しました。最近曲を出されていないのが残念です。

阿吽のビーツ:阿吽のビーツ / flower - YouTube

冥々:冥々 / Daichi feat.flower - YouTube

 

まあこんな感じです。和風曲ってあるよねっていう話でした。内容が薄い(私の知識の欠如によるものです)。ぜひ身の回りの和風曲を探してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

「東京」の描き方

自分にとって、東京というのは特殊な魅力を持つ街です。解きほぐしていくと「憧れ」やなんやらになるのでしょうが、すっと言語化できないような感情を東京に対して持っています。

その発端はいろいろあるのですが、おそらく大きいのは「君の名は。」でしょう。この映画を見て、「東京をこれほどに美しく表現できるのか」と感動したのを覚えています。劇伴の「はじめての、東京」も相まってものすごい演出だなと思いました。

さて、東京は様々な音楽にも登場しており、私もいろいろ聞いてきたので、こちらで整理していきたいと思います。

①昔聴いた東京

「東京」とタイトルにつく曲はいろいろあるのですが、私が昔、すなわち東京へのイメージがつく前にもそんな曲を聴いていました。

私の記憶では一番最初に聴いたのが、いきものがかりさんの「東京」です。昔はしっとり系の曲がそんなに好きではなかったので、ちゃんと聴いたことはあまりないのですが、子供心ながら「なぜこの曲が『東京』というタイトルなんだろう」と考えていた覚えがあります。

同じく子供の頃聴いたのが「東京音頭」。その昔、NHKで「バナナゼロミュージック」という音楽番組をやっていたのですが、それで聴きました。一応断っておきますが、ヤクルトファンというわけではありません。

中学に入ってよく聴いたのはSEKAI NO OWARIさんなのですが、この方々は東京出身なのになぜか横浜関係の曲が多い。唯一(?)東京要素が垣間見れるのが「ムーンライトステーション」です。

SEKAI NO OWARI「ムーンライトステーション」from『Twilight City at NISSAN STADIUM』 - YouTube

②「エモ」としての東京

私が東京を意識し始めたのは先ほどの「君の名は。」が一つのポイントなのですが、もう一つ、ボカロPのR Sound Designさんとの出会いもあります。R Sound Designさんは、「都会の夜」を意識した曲を多く制作されている方で、私は「帝国少女」がきっかけで聴き始めました。

帝国少女/R Sound Design feat.初音ミク-Imperial Girl - YouTube

他にも「CITY NIGHT WALK」や「Tokyo Nighter」など、東京を意識させる曲を投稿されています。

もう一曲、「エモ」の東京を象徴するのが、今を輝くボカロP、Ayaseさんの「幽霊東京」です。1st E.P.「幽霊東京」の表題曲でもあり、少し寂しげなトーンが特徴の曲です。1周年記念にセルフカバーも投稿されています。

幽霊東京 / 初音ミク - YouTube

③「お洒落」としての東京

これは一曲で完結します。

東京事変 - 幕ノ内サディスティック - YouTube

お馴染み(?)丸ノ内サディスティックです。椎名林檎さんは「東京事変」というバンドとともに、東京に関する歌もいくつか出していらっしゃいます。残念ながら私はあまり椎名林檎さんに詳しいわけではないのですが、それでもこの曲は心からかっこいいと言える曲です。
東京事変名義の方では「群青日和」の「突き刺す十二月と伊勢丹の息が合わさる衝突地点」に行ってみたい。

東京事変 - 群青日和 - YouTube

もう一曲。
最近やたら目ったら聞いた曲がありまして、しかも内容が良いものだから好きになってしまった曲です。

Awesome City Club / 勿忘 (MUSIC VIDEO) - YouTube

前回はコラボを取り上げましたが、男声と女声がパチッとはまる瞬間は本当に美しいと思います。実はそれを男声同士でやってのけているKing Gnuさんがすごいという話もある。

私にとっての東京像はこんな感じです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

歌い手さんの話③ 歌い手さんコラボ特集

歌い手さんはコラボがしやすい、ということが一般的に知られています。歌手さんと違い事務所のしがらみが少なく、やろうと思えばTwitterの連絡一つでコラボすることができるからです。
また、ボカロ曲にもデュエットを前提とした曲が多数あり、これはボカロという媒体のおかげで一人でも複数声の曲が作りやすいということに起因するのですが、歌い手さんのコラボの例は多数あります。

今回はその中からいくつかのモデルを取り出し、歌い手さんコラボについて深堀したいと思います。

①そらるさん×まふまふさん(そらまふ)

後に「After the rain」というユニットを組むことになるキラーコンビです。高音で知られるまふまふさんと、ハスキーボイスのそらるさんがうまく噛んだコラボになっています。

同様に歌い手さん同士がユニットを組む例としては浦島坂田船さんなどがあります。この2ユニットはいつ見てもCDが並んでいる印象があります。強い。

ヒバナ/そらる×まふまふ【歌ってみた】 - YouTube

②おん湯さん×LowFatさん(Fantastic Youth)

こちらもユニットを組んだ歌い手さん、あるいはユニットの歌い手さんです。メインボーカルをおん湯さんが、コーラスやラップをLowFatさんが担当しています。最近オリジナル曲を投稿し始めています。

このコンビのすごいところはどこを切ってもうまいところ。イラストやアレンジまでユニット内で完結している曲もあります。コラボの強さをひしひしと感じさせる二人です。

【ファンタスティックユース】とても素敵な六月でした【COVER】 - YouTube

③Eveさん×Souさん

「廻廻奇譚」で有名になったEveさんですが、歌い手さんとしてブイブイ言わせていたころはSouさんとよくコラボしていました。二人で「蒼」というアルバムを出すまでになります。

こちらはそらまふさんと同じような高音(Souさん)×低音(Eveさん)コンビです。今でも有志によって「合わせてみた」動画が作られるほどの人気を誇ります。

ハイタ / ルワン(cover) - Eve×Sou - YouTube

④paziさん×まひるさん×shunさん/「スロウダウナー」

「スロウダウナー」はろくろさんによる初音ミク×GUMIのボカロ曲で、様々な人がコラボでカバーしています。その中でもこのコラボは、女声×女声でありながら、お二人の声の個性がよく出たコラボになっています。(shunさんはラップで参加)

他にもコラボが増えた曲として、みきとPさんの「ロキ」が挙げられます。あとはボカロ曲ではないですが、ナナヲアカリさん×Souさんの「チューリングラブ」も好例です。

スロウダウナー 歌ってみた/pazi×まひる feat.syun - YouTube

⑤大型コラボ

大型コラボはCDが出るときとか、何か大きな事情があるときに起こりがち……と言いたいところですが、意外とあちこちで行われています。

企画として行われたのは「Blessing」や「Connecting」などの曲が有名です。特に前者はAとBに分かれており、総勢26名の歌い手さんが参加しています。作曲を担当したhalyosyさんをはじめとし、まふまふさんや96猫さん、れをるさんなど豪華なメンツがそろっています。

公的な企画ではないですが、「Alice in Musicland」ではDAZBEEさん、Souさん、Pearlさん、こゑださん、相沢さん、Raon Leeさんが集まり、非常にクオリティの高いコラボを展開されました。元曲はOSTER projectさんの「ボカロミュージカル」で、他にもコラボが投稿されています。12分にもわたる大作ですが、あまりにも良いので一瞬で終わります。元曲、歌い手さん、MVのすべてがかみ合った素晴らしい作品です。

Blessing ver.A:【ニコニコラボ】Blessing【SINGERS ver.A】 - YouTube

Blessing ver.B:【ニコニコラボ】Blessing【SINGERS ver.B】 - YouTube

Connecting:Connecting / halyosy feat. Vocalist (Collaboration) - YouTube

Alice in Musicland:Alice in Musicland ・*✧Special Edition - YouTube

 

歌い手さんに関しては、ボカロと同じようにさまざまな人の声を聴くことができる、という魅力がある、という話は昔もしたかと思いますが、コラボという形でもそれぞれの良さが生かされていたり、意外な組み合わせが聴けたりなどなど、とても楽しむことができます。ボカロの世界をより深く、広くしている要素の一つでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。