新生活スタートアップ実録② ~ブルーレットが置くだけの時代は、あるいはもう終わったのかもしれない~

長文タイトルというカードをここで切ることとなるとは。

一人暮らしに関する話題は、私のブログの中では比較的求められているものだと思われますが、いかんせんコンテンツ力のない生活をしているので、書くことがないのです。まじで。

そんな矢先、実家からコンテンツ性のあるものが送られてきました。

ブルーレットスタンピー除菌効果*プラス│製品情報│小林製薬株式会社 (kobayashi.co.jp)

ブルーレットスタンピ―(フレッシュコットンの香り)です。

ブルーレット」と言えば、小林製薬さんの耳に残るCMの一つに数えられる例のCMでおなじみであり、私が子供の頃トイレを青色や緑色に染め上げていた「ブルーレット おくだけ」が頭に浮かびますが、現在では進化を遂げていたようです。

ところで、「ブルーレット」とはどういう意味なのでしょうか。公式サイトで調べてみると、「ブルー」と「トイレット」を合わせて命名されたそうです。日本において「トイレット」の略称として一般的に流通している「トイレ」の部分をほとんど切り捨てているところに、思い切りを感じます。

さらに言えば「フレッシュコットン」という名称もなかなかに謎です。新鮮な木綿からあのような芳香がするという発想はなかなかないです。お洗濯ですかね。

そろそろ本題に入りましょう。こういうブログでは往々にして「使ってみた」的な内容が必要になります。というわけでレポートです。
と言ってもこういうものはなかなか効果を実感しにくいものでございまして、正直書きにくい。ということで感想を一つだけ。

 

芳香が強い。

 

この商品、ありがちなボール紙包装をされているのですが、それを貫通して香りが届きます。実家から届いた後これを枕の上に数時間放置していたのですが、夜寝るとき枕が良い香りでした。まさにフレッシュコットン。

というわけで使用される場合はご注意ください。現在のところ、我が家のトイレはよい香りです。

 

……最後までお読みいただきありがとうございました。

世界の終わりに

なんだかディストピアなタイトルですが、終末論ではなく、SEKAI NO OWARIの話です。
私がボカロを聞く前にはまっていたバンドが二つあって、SEKAI NO OWARIUNISON SQUARE GARDENなのですが、よくもまあこんな対照的なバンドを好きになったものだなあと思います。

UNISON SQUARE GARDENについてはまあ今もファンであると言えると思います。ファンクラブに入っているわけでもありませんが、ライブに行きたい欲もありますし、CDも買っています。
対してSEKAI NO OWARIは、今や微妙な立ち位置です。一応最近のシングルも買っているのですが、ベストアルバムの購入は見送りました。ライブに行きたい欲はあるのですが、UNISON SQUARE GARDENに比べると少し足が遠のいてしまっている感があります。ライブ行きてー。うおー。

今回のブログはSEKAI NO OWARI(以下セカオワ)の話をつらつら書く回です。SEKAI NO OWARIの長所であり短所は世に出ている曲数が少ないことで、すぐに追うことができます。(ちなみにUNISON SQUARE GARDEN(以下ユニゾン)は滅茶苦茶多い。B面だけでアルバム一つ(しかも2枚組)作ってしまったくらい多いです。まあ活動年数の差もありますが。)

セカオワは今年(実際は昨年)10周年を迎えました。前名義「世界の終わり」も加えると現在までにシングル15枚、アルバム6枚(+7月に新アルバムリリース予定)を出しています。
有名な曲としては「RPG」「スノーマジックファンタジー」「Dragon Night」あたり。まあ一曲ぐらいは聴いたことあるか、ドラゲナイを聞いたことがある人がほとんどでしょう。多分。

セカオワの魅力は少年のような声でした。「でした」の話は追い追い書きますが、昔は若かったということです。上に挙げた三曲はそんな声なので、その声をイメージしてもらったらいいです。
曲も「ファンタジー系」で、「スノーマジックファンタジー」あるいは「ファンタジー」など「ファンタジー」を題名に入れた曲もいくつか出しています。ライブに関してもファンタジックな演出が多数なされ、ライブの楽しみの一つでした。ちなみに個人的には「炎と森のカーニバル」がセトリ・演出的に結構好きです。

セカオワはその活動にとどまらず、外部でもいろいろな活動をしており、ボカロになったり

僕がモンスターになった日 - れるりりfeat.VOCALOID Fukase / The day I became a Monster - rerulili feat.VOCALOID Fukase - YouTube

livetuneさんとコラボしたり

livetune adding Fukase(from SEKAI NO OWARI)「Take Your Way」Music Video - YouTube

しています。ちなみにVOCALOID Fukaseはマイナーボカロながら今でもたまに使われています。個人的には結構好きなのでみんな使ってほしい。

バンド単位でも小沢健二さんやゆずさんらとコラボしています。そしてセカオワ「変革」のきっかけはこのゆずさんとのコラボにあると私は考えています。
アルバム「ゆずイロハ」は3枚組ベストアルバムで、一枚ごとに他アーティストさんとのコラボが含まれているのですが(いきものがかりセカオワ、back number)、そこでセカオワは「悲しみの傘」という曲でコラボしました。
ゆずさんはセカオワにとって憧れのアーティストであった、というのは前々から公言されており、このコラボはすごく良いものでした。

このコラボの後、直近のシングルは「RAIN」でしたが、セカオワの聞こえ方が少し変わったような気がしました。ざっくり書くと少し大人っぽくなった、と感じるようになったのです。
実際NHKとのタイアップ「サザンカ」を経て、同時発売のアルバム「EYE」「LIP」において、「大人のセカオワ」という存在を強く推すようになりました。ライブにおいても「The Colors」においてはその路線が適用されています。

この変革は「改悪」ではなく、バンドの「成長」としてとらえてもいいんじゃないかと思います。中の人が年を取ったというのもあると思いますが、それにつけてもここまでストーリー性のある「成長」が見られると一オーディエンスとしては感動するものです。私は「The Colors」を見て、セカオワはこういうライブもできるんだとびっくりしましたし、またライブに行きたいとも思いました。
次のアルバムも楽しみにしています。

 

折角なので好きな曲をいくつか。

1.虹色の戦争

初期の曲です。先ほど挙げたライブ「炎と森のカーニバル」での演出が印象的。MVの画質が初期感を物語っていいですね(360p)。

世界の終わり / 虹色の戦争 - YouTube

2.Love the warz

アルバム「ENTERTAINMENT」から。「Dragon Night」のB面にリアレンジ版が収録されており、ライブでもこちらが演奏されることが多いのですが、個人的にはピアノイントロ派です。リアレンジ版はYouTubeに動画が上がっているのですが、こちらも画質が粗すぎて公式感が出ていない。間奏で別の曲が借景されているのも良き良きポイントです。

Love the warz (SEKAI NO OWARI for world) - YouTube

3.Error

「Hey Ho」のB面。アルバム「LIP」にも収録されています。君「LIP」枠だったのね。B面ながら確かな人気を誇ります。ライブ「Tarkus」参戦時にこの曲を生で聞けたのは結構感動しました。セカオワの曲で初めて聴いた時に一番感動したのはこの曲だと思います。

4.ドッペルゲンガー

アルバム「EYE」から。普段はギターその他を演奏しているNakajinさんがリードボーカルをしています。近年の「大人のセカオワ」を代表する一曲です。めちゃくちゃかっこいい。

5.向日葵

アルバム「LIP」から。「EYE」「LIP」にはギターしっとり系(「エデン」「夜桜」)に加えて、ギターさわやか系が収録されており、良いなあと思って聴いておりました。「向日葵」はメロディーライン、歌詞もさることながら、2番の最初のピアノ裏打ちがめっちゃ好きです。この曲をドライな感じで弾くセカオワが見てみたい。

 

セカオワの魅力はいろいろ言われていますが、個人的にはそのストーリー性がいいと思うよ、という話でした。ユニゾンが「対照的」といった理由もまた書ければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

和風曲のすすめ

空前のネタ不足に苦しめられていました。いやネタ自体はいろいろあるんですが、一本記事を書ききるには弱すぎるのです。これは短編集の予感……?

今回は「和風曲」がテーマです。ボカロ×和風と言えば、「和楽器バンド」さんを思い出すかと思いますが今回はもっと元から、和風テイストの曲について探っていけたらと思います。

「和風曲」にも大体2パターンあって、「和楽器を使っている曲」と「メロディが和風の曲」がそれに該当します。

前者は割と、J-POPでもよく見られます。
例えばSEKAI NO OWARIさんの「ムーンライトステーション」が好例です。Nakajinさん器用回ですね。

ボカロでは以前紹介した「Blessing」に和楽器が使われています。ちなみに「Connecting」にも使われています。

対して後者、いわゆる「和風曲」と言われるとこちらが上がりますが、意識して考えるとなかなか難しい。

真っ先に挙げられるとしたら「東方」でしょう。このブログではあまり触れてきませんでしたが私は東方も聴きます。原曲です。
よくよく考えてみると東方の曲に和楽器が使われていることはあまりなくて、何なら旧作はピコピコなわけで、そんな中でも和を感じさせるのはやはりZUNさんの手腕、という感じがします。しらんけど。
東方の曲にも、「さくらさくら」や「シンデレラケージ」はもろ童謡を借景しているわけですが、それ以外にも有名な「神々が恋した幻想郷」なんかは「和風」の引き合いに出されることが多い気がします。
東方の場合はより「日本の原風景」を感じさせてくれるという点で和風ということができるかもしれません。

ボカロで言うと「和風」の名手は羽生まゐごさんです。有名なのは「阿吽のビーツ」ですが、和楽器を使いつつ、和風テイストも出しつつ……という絶妙なボカロPさんです。この方のアルバム「浮世巡り」を以前購入したのですが、普通にいいアルバムで感動しました。最近曲を出されていないのが残念です。

阿吽のビーツ:阿吽のビーツ / flower - YouTube

冥々:冥々 / Daichi feat.flower - YouTube

 

まあこんな感じです。和風曲ってあるよねっていう話でした。内容が薄い(私の知識の欠如によるものです)。ぜひ身の回りの和風曲を探してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

「東京」の描き方

自分にとって、東京というのは特殊な魅力を持つ街です。解きほぐしていくと「憧れ」やなんやらになるのでしょうが、すっと言語化できないような感情を東京に対して持っています。

その発端はいろいろあるのですが、おそらく大きいのは「君の名は。」でしょう。この映画を見て、「東京をこれほどに美しく表現できるのか」と感動したのを覚えています。劇伴の「はじめての、東京」も相まってものすごい演出だなと思いました。

さて、東京は様々な音楽にも登場しており、私もいろいろ聞いてきたので、こちらで整理していきたいと思います。

①昔聴いた東京

「東京」とタイトルにつく曲はいろいろあるのですが、私が昔、すなわち東京へのイメージがつく前にもそんな曲を聴いていました。

私の記憶では一番最初に聴いたのが、いきものがかりさんの「東京」です。昔はしっとり系の曲がそんなに好きではなかったので、ちゃんと聴いたことはあまりないのですが、子供心ながら「なぜこの曲が『東京』というタイトルなんだろう」と考えていた覚えがあります。

同じく子供の頃聴いたのが「東京音頭」。その昔、NHKで「バナナゼロミュージック」という音楽番組をやっていたのですが、それで聴きました。一応断っておきますが、ヤクルトファンというわけではありません。

中学に入ってよく聴いたのはSEKAI NO OWARIさんなのですが、この方々は東京出身なのになぜか横浜関係の曲が多い。唯一(?)東京要素が垣間見れるのが「ムーンライトステーション」です。

SEKAI NO OWARI「ムーンライトステーション」from『Twilight City at NISSAN STADIUM』 - YouTube

②「エモ」としての東京

私が東京を意識し始めたのは先ほどの「君の名は。」が一つのポイントなのですが、もう一つ、ボカロPのR Sound Designさんとの出会いもあります。R Sound Designさんは、「都会の夜」を意識した曲を多く制作されている方で、私は「帝国少女」がきっかけで聴き始めました。

帝国少女/R Sound Design feat.初音ミク-Imperial Girl - YouTube

他にも「CITY NIGHT WALK」や「Tokyo Nighter」など、東京を意識させる曲を投稿されています。

もう一曲、「エモ」の東京を象徴するのが、今を輝くボカロP、Ayaseさんの「幽霊東京」です。1st E.P.「幽霊東京」の表題曲でもあり、少し寂しげなトーンが特徴の曲です。1周年記念にセルフカバーも投稿されています。

幽霊東京 / 初音ミク - YouTube

③「お洒落」としての東京

これは一曲で完結します。

東京事変 - 幕ノ内サディスティック - YouTube

お馴染み(?)丸ノ内サディスティックです。椎名林檎さんは「東京事変」というバンドとともに、東京に関する歌もいくつか出していらっしゃいます。残念ながら私はあまり椎名林檎さんに詳しいわけではないのですが、それでもこの曲は心からかっこいいと言える曲です。
東京事変名義の方では「群青日和」の「突き刺す十二月と伊勢丹の息が合わさる衝突地点」に行ってみたい。

東京事変 - 群青日和 - YouTube

もう一曲。
最近やたら目ったら聞いた曲がありまして、しかも内容が良いものだから好きになってしまった曲です。

Awesome City Club / 勿忘 (MUSIC VIDEO) - YouTube

前回はコラボを取り上げましたが、男声と女声がパチッとはまる瞬間は本当に美しいと思います。実はそれを男声同士でやってのけているKing Gnuさんがすごいという話もある。

私にとっての東京像はこんな感じです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

歌い手さんの話③ 歌い手さんコラボ特集

歌い手さんはコラボがしやすい、ということが一般的に知られています。歌手さんと違い事務所のしがらみが少なく、やろうと思えばTwitterの連絡一つでコラボすることができるからです。
また、ボカロ曲にもデュエットを前提とした曲が多数あり、これはボカロという媒体のおかげで一人でも複数声の曲が作りやすいということに起因するのですが、歌い手さんのコラボの例は多数あります。

今回はその中からいくつかのモデルを取り出し、歌い手さんコラボについて深堀したいと思います。

①そらるさん×まふまふさん(そらまふ)

後に「After the rain」というユニットを組むことになるキラーコンビです。高音で知られるまふまふさんと、ハスキーボイスのそらるさんがうまく噛んだコラボになっています。

同様に歌い手さん同士がユニットを組む例としては浦島坂田船さんなどがあります。この2ユニットはいつ見てもCDが並んでいる印象があります。強い。

ヒバナ/そらる×まふまふ【歌ってみた】 - YouTube

②おん湯さん×LowFatさん(Fantastic Youth)

こちらもユニットを組んだ歌い手さん、あるいはユニットの歌い手さんです。メインボーカルをおん湯さんが、コーラスやラップをLowFatさんが担当しています。最近オリジナル曲を投稿し始めています。

このコンビのすごいところはどこを切ってもうまいところ。イラストやアレンジまでユニット内で完結している曲もあります。コラボの強さをひしひしと感じさせる二人です。

【ファンタスティックユース】とても素敵な六月でした【COVER】 - YouTube

③Eveさん×Souさん

「廻廻奇譚」で有名になったEveさんですが、歌い手さんとしてブイブイ言わせていたころはSouさんとよくコラボしていました。二人で「蒼」というアルバムを出すまでになります。

こちらはそらまふさんと同じような高音(Souさん)×低音(Eveさん)コンビです。今でも有志によって「合わせてみた」動画が作られるほどの人気を誇ります。

ハイタ / ルワン(cover) - Eve×Sou - YouTube

④paziさん×まひるさん×shunさん/「スロウダウナー」

「スロウダウナー」はろくろさんによる初音ミク×GUMIのボカロ曲で、様々な人がコラボでカバーしています。その中でもこのコラボは、女声×女声でありながら、お二人の声の個性がよく出たコラボになっています。(shunさんはラップで参加)

他にもコラボが増えた曲として、みきとPさんの「ロキ」が挙げられます。あとはボカロ曲ではないですが、ナナヲアカリさん×Souさんの「チューリングラブ」も好例です。

スロウダウナー 歌ってみた/pazi×まひる feat.syun - YouTube

⑤大型コラボ

大型コラボはCDが出るときとか、何か大きな事情があるときに起こりがち……と言いたいところですが、意外とあちこちで行われています。

企画として行われたのは「Blessing」や「Connecting」などの曲が有名です。特に前者はAとBに分かれており、総勢26名の歌い手さんが参加しています。作曲を担当したhalyosyさんをはじめとし、まふまふさんや96猫さん、れをるさんなど豪華なメンツがそろっています。

公的な企画ではないですが、「Alice in Musicland」ではDAZBEEさん、Souさん、Pearlさん、こゑださん、相沢さん、Raon Leeさんが集まり、非常にクオリティの高いコラボを展開されました。元曲はOSTER projectさんの「ボカロミュージカル」で、他にもコラボが投稿されています。12分にもわたる大作ですが、あまりにも良いので一瞬で終わります。元曲、歌い手さん、MVのすべてがかみ合った素晴らしい作品です。

Blessing ver.A:【ニコニコラボ】Blessing【SINGERS ver.A】 - YouTube

Blessing ver.B:【ニコニコラボ】Blessing【SINGERS ver.B】 - YouTube

Connecting:Connecting / halyosy feat. Vocalist (Collaboration) - YouTube

Alice in Musicland:Alice in Musicland ・*✧Special Edition - YouTube

 

歌い手さんに関しては、ボカロと同じようにさまざまな人の声を聴くことができる、という魅力がある、という話は昔もしたかと思いますが、コラボという形でもそれぞれの良さが生かされていたり、意外な組み合わせが聴けたりなどなど、とても楽しむことができます。ボカロの世界をより深く、広くしている要素の一つでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

SEEDS体験記③

前回、前々回とSEEDS体験記を書いてきましたが、今回はまとめとして、SEEDSの感想的なものを正直に書いていこうと思います。この記事に書かれていることはすべて一個人の意見であることを、最初に断っておきます。

①体感コースについて

体感コースで得られたものを一言で表すと「人脈」でしょう。課外活動を活発にしてこなかった私にとって、学外の知り合いができた、というのはかなり大きなポイントでした。SEEDSは「科学が好き」という方向性は一致していながら、個々の興味の向く先は違うので、話があったり合わなかったりするのが一種心地よいものだと感じました。

他にも私に関しては、実感コースで行った研究への手がかりをつかめた、というのもありがたいことでした。あの時「できる」ということを言ってもらえなければ自分はこの研究に進まなかったと思います。

あと地味に効いてくるのが「レポートを書く体験」です。形式的な面だけでなく、自由度の高いレポートに対してどうとっかかりを見つけるか、ということを考えることができたのは、おそらく今後自分が明るくない分野に対してレポートを書くときに生きるのではないかなと思います。

実感コースに進まずに体感コースでやめる人が大多数ですが、それでも得られるものは大きいと思います。確かに実感コースでやる研究というのはとてつもなく重要な経験になりますが、体感コースで行うことができる、見知らぬ人と議論すること、自分と方向性の違う知り合いを見つけること、自分の知らないテーマでもなんとか考えてみる、あるいは自分の明るい分野に引き込んで議論を展開させる、などの体験は間違いなく今後の活動によい影響をもたらすものだと思います。

残念だったことというか、これはこのプログラムのある意味特色の一つなのかもしれませんが、工学系の話が非常に多かった。工学系の話が多いと言っても、それぞれの話は生物だったり、化学だったり、物理だったり、数学だったりするわけですが、他の学部の方の話を聞きづらい、というのは若干引っかかるポイントではあります。もちろんアシスタントさんの中にはいろいろな学部の方がいらっしゃるわけですが、それでもやはり工学部系の占める割合が大きくなる(これは大阪大学の工学部の人数が多い、というのも関わっていますが)ので、他の学部について知る機会は意外と少ないです。

理系に進みたいけれども迷っている人や、逆にしっかりした芯がある人にはこのプログラムをおすすめできます。前者は理系の様々な科目の最先端の話を聞くことができますし、後者は自分のフィールドに話を持ちこんで、異分野とコラボする訓練ができます。

②実感コースについて

実感コースはいうことがないぐらい満足です。強いて言えば全体で集まる機会がもう少し欲しかった、という程度でしょうか。

ただ、これについては運要素が強く、私は偶然自分のやりたい研究に完璧にマッチした先生がいらっしゃったのでいいものの、自分の特定の好きな分野に合わないと結構難しい、という点があります。

個人的に引っかかっていたのは、研究提案を出す人の少なさです。確かに、高校生の時点で特定の研究をしたい、というテーマを引っ張ってくるのは難しいと思います。しかし、研究において「テーマを考える」というのは一つの大きなステップになるのではないか、と考えています。こういうことを言うのは実際私の代でも研究提案を出している人が意外と少なかったからで(ただし、研究修了時のデータであるため提案がはじかれた可能性ももちろんある)、それを残念に思っていたからです。
繰り返しますが、高校生の間に研究テーマを見つけてくるのは難しく、私は運ゲーで見つけてきましたが、それでも何か、自分のわかる範囲でやりたい研究を示すのが必要なのではないか、という風に思います。ある程度漠然としていてもいいですが、研究をするにあたって自分のやりたいことをしっかりと整理しておくというか、受動的にテーマを受け入れるだけでなく、ある程度自分のやりたいことが明らかになった状態で実感コースに進めると、やれることも変わってくるのかな、と感じます。
私の場合は、提案ができたおかげで、研究発表等でもストーリー建てがすごくしやすかったなと感じています。まあこれに関してはSEEDSの運営の方にも何か考えがあるはずなので、完全に私の意見の吐き出しにすぎません。

③全体を振り返って

大事なことなので割と繰り返しますが、SEEDSの最大のメリットは知り合いができることです。そのうえで、分野を横断して思考することを学べることが、SEEDSの真価であると思います。

SEEDSで様々な先生のお話を聞いたり、英語の学習をしたり、受講生同士で議論する、というのは、違う分野や違う視点から見て、捉えなおしたり、自分の視点と融合させたりする訓練であると思います。
SEEDSにいって、あるいはその後色々なことを学んで、分野や学問ごとの垣根はかなり低いものである、という風に痛感しています。先ほど工学系の話が多かったことに言及していましたが、実際には工学部や理学部、私が志望していた薬学部にはカリキュラムの差はあれど、中で行われている研究には大して差がなかったりします。そんな中で、自分の好きな分野を学ぶだけでなく、それをどのようにつなげられるか、あるいはつなげられないかを考えるきっかけになったのがSEEDSプログラムであった気がします。

あと知り合いとか話せる相手を見つけるのは新しい環境に入ったり学問をする上でかなり大切なので、これもいい経験になりました。

過去を美化するようですが、SEEDSは間違いなく良い環境であり、その中で楽しんだり、考えたりすることは、何かしっかりしたものは身につかなくても、自己の転換点ぐらいにはなるはずです。私もハッとさせられることがたくさんありました。
SEEDSに限りませんが、特に高校生はいろいろなものに触れて、考えてほしいなと思います。おじさんからのコメントでした。大学生は授業をちゃんと受けよう。

以上です。非常に読みにくい文章になったことをお詫びしますが、その分私がざっと思いつくままに書かせていただきました。きれいごとのように聞こえるでしょうが、じっくり振り返ったらなんとなくわかるかもしれないし、わからないかもしれません。

※体感には個人差があります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

SEEDS体験記②

今回は研究の話。あまり細かい話をしても、ということで概観をサラッと話していこうと思います。実は卒業文集にも載せているのですが、こっちはさらっとした話でまとめたい。

○体感科学研究

というわけで話は体感科学研究にさかのぼります。「体感科学研究」というのは一年目にいくつかテーマを選んで実験ができる、というプログラムです。私は有機系が好きだったので工学部の有機系の研究室に行かせていただきました。
そしてその当時考えていたのが天然物の官能基還元です。この化合物に出会ったのは全くの偶然(というか後輩のおかげ)で、その官能基を変換する研究をしていらっしゃる先生がこれも偶然大阪大学にいらっしゃいました。

この時はまだSEEDSで研究しようと思ってはいなくて、何なら高校の部活でやってやろうと思っていたのですが、思いのほか変換が難しいとわかり、やりあぐねていました。
「体感科学研究」で言っていた研究室とその変換をされていた先生の研究室が近かったので、実際にお話を聞く機会もありました。この時「できる」と言っていただけたのが研究に踏み出したきっかけの一つになります。

○ポスター発表

実感コースに進むためには2月のポスター発表をしなければなりません、というわけでしました。私は上のテーマで研究提案書を出させてもらっていたので、それについて発表しました。

やっていない研究について話す、というのもなかなか難しいことで、天然物合成の話とかをちょいちょい混ぜながら話していました。
審査の先生は大体他分野の方なのですが、最後に審査で見てくださった先生が有機系、さらに一年前にSEEDSに行っていた先輩の指導をされていた方でした。正直かなり緊張しました。

この先生には実感の発表会で司会をしていただいたり等、この後にもお世話になりました。ポスター発表が終わった後も温かい言葉をかけていただき、本当にありがたかったです。

○実感コースにて

なんやかんやで実感に通り、研究室の先生にも受け入れていただき、4月から研究がスタートしました。やることはひたすら実験を仕掛けて分析する、行ってしまえばこれだけなのですが、いろいろな実験をしたり分析をしたりします。

ちなみに実験にはグローブボックスという道具を使うのですがこの操作(というかこの中での操作)が難しい。でも楽しかった。

研究室の方も本当によくしてくださり、非常に楽しい研究室生活を送ることができました。ゴールデンウィークや夏休みにまとめてやる、みたいな形式が多い中、私は週二回もお邪魔させていただきました。

実は結果的には微妙に微妙だったのですが、8月末に発表があったので、しました。中間発表の二週間後に本発表があり、中間発表の中間性が疑われるものでしたが、個人的には大きい結果を本発表の方に回せたので日程的には最高でした。

ちなみに中間発表三日前に胃腸風邪になって寝込みました。腹痛に耐えつつポスターを(手書きで)書き、ポスター手書き勢が自分しかいないことに衝撃を覚え、頑張って発表しました。
さらに余談として、中間発表と本発表の間に外でやっていた研究の発表会もあったので、週一ペースで研究発表してました。謎です。

本発表自体はうまくいったのですが、全国大会には届かず、とりあえずSEEDSとしての活動はいったん区切りとなります。

○エキストラステージ……?

行っていた研究室の先生に、研究継続をお願いすると快く引き受けてくださいました。SEEDSからも手助けを頂けるということなので、このまま研究を続けてみることにしました。研究期間延長はイレギュラーだと思っていたのですが、後々同期や先輩の話を聞いていると年に数人くらいはいるっぽいですね。
ちなみに全国大会に出ると発表練習などで研究室にお邪魔することになるため自動的に研究期間が延長されます。

先生の提案で研究テーマを少し変え、官能基の「還元」でなく「変換」を目指すことにしました。還元では一種類の化合物しか作れないのですが、変換ができれば理論上は同様の手法で多様な化合物を合成でき、また変換後にも色々作ることができます。

その後もモデル化合物の合成や反応の検討などを行い、やっとこさ結果が出ました。

結局2月末まで行っていたのですが、コロナの流行に伴い研究は中止、沖縄で発表会があるという話もありましたがそれもなくなりました。
私は受験勉強に入り、研究室の方に論文を書いていただくことになります。

論文は最近出ました。

次回はSEEDS全体を振り返っていろいろ話したいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。