春休み旅行記① 1日目

注:⓪を読んでいない方は先にお読みください。

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行程の詳細

東京駅ー(JR中央本線[特急あずさ41号])ー松本駅

旅の初めは東京駅

旅の初めは日本橋であり、鉄道旅の初めは上野であると相場は決まっていますが、自分にとっての旅の初めは、大方東京駅です。

ただし、目的地が松本である場合、大方新宿からスタートすると良いとされています。実際、⓪にリンクを載せた山梨旅行記でも、そのスタートとゴールは新宿でした。それでは、なぜ東京駅からスタートすることにしたのでしょうか。

 

丸の内駅舎の背中が見える。

その理由は「おもしろいから」です。おもしろい、というのは多くの人間の行動原理であると把握していますが、御多分に洩れず、今回の旅でもおもしろいから、という理由で様々なことをしています。では、何がおもしろいのでしょうか。

まず、東京駅から出る特急「あずさ」号は、1日に一本しかありません*1。それが、上記した「あずさ41号」です。山梨旅行記にも書いた通り、自分は関東圏で好きな列車として「あずさ」をよく挙げるのですが、それの特殊パターンがあるというのであれば乗らないという手はないでしょう。

また、東京起点、東京終点にしたかったという意図もあります。帰りは仙台からであるため、東京へ帰ってくることになるのですが、それに合わせて「一周」の行程を作るため、東京を起点にしました。

その他、家から近かったとか、時間的にちょうどよかったとか諸々の理由があり、結果として松本に行くのに東京出発という所業を成し遂げました。

 

さて、東京駅ではかの有名な駅弁屋さん「祭」でお弁当を買っていきます。「祭」には様々な地方の駅弁が販売されており、実はこれから向かう地方のものもジャンジャンあったのですが、なんとか美味しそうなものを発掘していきました。

鎌倉の押し寿司らしいです。美味かった。

近鉄道系YouTuberなるものをよくお見かけするのですが、みんなここで駅弁を買っていたので真似してみました。実際品揃えはとてもよかったので行ってみるといいと思います。おすすめです。

中山道

さて、そろそろ出発しましょう。

特急あずさは、東京から中央線・中央本線に乗って235.4kmを、おおよそ3時間で西進します。停車駅もそれなりにあり、東京都では中央線快速との兼ね合い、西部では山道と、あまりスピードを出せないと言えば出せないのですが*2、それでも鈍行で行くよりは圧倒的に早いですね。なにより、乗り換えがないのがとても楽です。

 

前回はほぼずっと寝ていたのですが、今回は道中のイベントを楽しむため起きていました。まずは、先ほど買った駅弁を食します。いつも中央線快速で通っている御茶ノ水飯田橋をガンガン通過していく不思議な光景が車窓に流れていました。

お弁当を食べ終わり、高尾に差し掛かったあたりから山に入ります。あずさの車両は、山道を走る前提なので(そらそう)、スピードを落とさずガンガン走るわけですが、その代わりよく揺れます。「揺れる」というより「傾く」に近い感覚ですが。

 

とか言いつつのんびりしていると、車内販売が来ました。最近では数が少なくなった特急列車の車内販売です。ネットで販売内容を見ていると、かのアイスを再販しているということが発覚。せっかくなので購入してみました。

シンカンセンスゴイカタイアイス

味はまあ……いつものお味なのですが、その特別感が美味しかったです。と言っておきます。

 

さて、そうこうしているうちに、あずさは前回訪問した甲府を超え、小淵沢を超え、長野県に入りました。ちなみにこのあずさは甲府小淵沢には止まるのですが大月には止まらないパターンのやつでした。

電車に揺られていると、というより振られていると、段々酔ってきました。お酒を飲んでいたわけではありません。車酔いです。甲府あたりから松本まで、それなりにあるのが余計に辛い。また、冬特有の暖房が暑い(熱がこもる)という状態にも直面していました。

松本

というわけで、てんでからがら松本駅に到着しました。長野の街ということもあり、雪も残っていて少し寒い。ただ、これまでの環境からすると少し寒い方が、熱を発散できたり酔いを覚ましたりできて嬉しかったです。

松本。専用ホームではないので色とりどり。

先ほど駅弁は食べたのですが、無類の鶏肉好きである自分にとって、見逃せないメニューがありました。それが「山賊焼」というもの。

平たく言えば、非常に大きい鶏の竜田揚げ、と言ったところでしょうか。それを売っている店が松本駅の隣にあるということなので、ホテルにチェックインする前に寄って行きました。居酒屋だったのですが、テイクアウトでお弁当を買って行けるのがありがたい。

 

泊まるホテルは、松本駅から徒歩10分、松本城に程近いホテルでした。主観ですが、松本のビジネスホテルは、松本駅から松本城にかけて点在している節があります。

チェックインを済ませると、山賊焼は一旦置いておいて、松本城へ。松本城は訪問当時ライトアップがされていました。

かっけえ

単に光っているだけでなく、天守閣に向けてプロジェクションマッピングがされていたり、迫力ある音楽が流れていたりと、なかなか見応えのあるライトアップでした。なにより、お堀に天守閣が映っているのが美しいですよね。

このお堀、周りに柵などがないため、落ちないかややヒヤヒヤしていました。そんなに深いものではないので、溺れたりはしないのでしょうが、、

 

15分ほど見て撤収しました。夜なのでちょっと寒かったですね。じっと見ているのは辛いくらいの寒さでした。

部屋に戻って先ほど購入した山賊焼を食べます。

割り箸と比べるとその大きさがわかる

なかなかジャンキーな味がして美味しかったですね。ボリュームもあって大変満足しました。先に駅弁を食べていたはずなのに軽く食べ切ってしまいました。鶏肉最強。

 

以上、1日目の行程でした。

 

2日目に続きます。

*1:東京より西の千葉からくるあずさも存在しますが、それは東京を通過して新宿に行きます。よって下り列車は名実ともに一本しかありません。上り列車は東京止まりが二本あります。

*2:実際平均時速80km程度なのでそんなに早いわけではない