世界の終わりに

なんだかディストピアなタイトルですが、終末論ではなく、SEKAI NO OWARIの話です。
私がボカロを聞く前にはまっていたバンドが二つあって、SEKAI NO OWARIUNISON SQUARE GARDENなのですが、よくもまあこんな対照的なバンドを好きになったものだなあと思います。

UNISON SQUARE GARDENについてはまあ今もファンであると言えると思います。ファンクラブに入っているわけでもありませんが、ライブに行きたい欲もありますし、CDも買っています。
対してSEKAI NO OWARIは、今や微妙な立ち位置です。一応最近のシングルも買っているのですが、ベストアルバムの購入は見送りました。ライブに行きたい欲はあるのですが、UNISON SQUARE GARDENに比べると少し足が遠のいてしまっている感があります。ライブ行きてー。うおー。

今回のブログはSEKAI NO OWARI(以下セカオワ)の話をつらつら書く回です。SEKAI NO OWARIの長所であり短所は世に出ている曲数が少ないことで、すぐに追うことができます。(ちなみにUNISON SQUARE GARDEN(以下ユニゾン)は滅茶苦茶多い。B面だけでアルバム一つ(しかも2枚組)作ってしまったくらい多いです。まあ活動年数の差もありますが。)

セカオワは今年(実際は昨年)10周年を迎えました。前名義「世界の終わり」も加えると現在までにシングル15枚、アルバム6枚(+7月に新アルバムリリース予定)を出しています。
有名な曲としては「RPG」「スノーマジックファンタジー」「Dragon Night」あたり。まあ一曲ぐらいは聴いたことあるか、ドラゲナイを聞いたことがある人がほとんどでしょう。多分。

セカオワの魅力は少年のような声でした。「でした」の話は追い追い書きますが、昔は若かったということです。上に挙げた三曲はそんな声なので、その声をイメージしてもらったらいいです。
曲も「ファンタジー系」で、「スノーマジックファンタジー」あるいは「ファンタジー」など「ファンタジー」を題名に入れた曲もいくつか出しています。ライブに関してもファンタジックな演出が多数なされ、ライブの楽しみの一つでした。ちなみに個人的には「炎と森のカーニバル」がセトリ・演出的に結構好きです。

セカオワはその活動にとどまらず、外部でもいろいろな活動をしており、ボカロになったり

僕がモンスターになった日 - れるりりfeat.VOCALOID Fukase / The day I became a Monster - rerulili feat.VOCALOID Fukase - YouTube

livetuneさんとコラボしたり

livetune adding Fukase(from SEKAI NO OWARI)「Take Your Way」Music Video - YouTube

しています。ちなみにVOCALOID Fukaseはマイナーボカロながら今でもたまに使われています。個人的には結構好きなのでみんな使ってほしい。

バンド単位でも小沢健二さんやゆずさんらとコラボしています。そしてセカオワ「変革」のきっかけはこのゆずさんとのコラボにあると私は考えています。
アルバム「ゆずイロハ」は3枚組ベストアルバムで、一枚ごとに他アーティストさんとのコラボが含まれているのですが(いきものがかりセカオワ、back number)、そこでセカオワは「悲しみの傘」という曲でコラボしました。
ゆずさんはセカオワにとって憧れのアーティストであった、というのは前々から公言されており、このコラボはすごく良いものでした。

このコラボの後、直近のシングルは「RAIN」でしたが、セカオワの聞こえ方が少し変わったような気がしました。ざっくり書くと少し大人っぽくなった、と感じるようになったのです。
実際NHKとのタイアップ「サザンカ」を経て、同時発売のアルバム「EYE」「LIP」において、「大人のセカオワ」という存在を強く推すようになりました。ライブにおいても「The Colors」においてはその路線が適用されています。

この変革は「改悪」ではなく、バンドの「成長」としてとらえてもいいんじゃないかと思います。中の人が年を取ったというのもあると思いますが、それにつけてもここまでストーリー性のある「成長」が見られると一オーディエンスとしては感動するものです。私は「The Colors」を見て、セカオワはこういうライブもできるんだとびっくりしましたし、またライブに行きたいとも思いました。
次のアルバムも楽しみにしています。

 

折角なので好きな曲をいくつか。

1.虹色の戦争

初期の曲です。先ほど挙げたライブ「炎と森のカーニバル」での演出が印象的。MVの画質が初期感を物語っていいですね(360p)。

世界の終わり / 虹色の戦争 - YouTube

2.Love the warz

アルバム「ENTERTAINMENT」から。「Dragon Night」のB面にリアレンジ版が収録されており、ライブでもこちらが演奏されることが多いのですが、個人的にはピアノイントロ派です。リアレンジ版はYouTubeに動画が上がっているのですが、こちらも画質が粗すぎて公式感が出ていない。間奏で別の曲が借景されているのも良き良きポイントです。

Love the warz (SEKAI NO OWARI for world) - YouTube

3.Error

「Hey Ho」のB面。アルバム「LIP」にも収録されています。君「LIP」枠だったのね。B面ながら確かな人気を誇ります。ライブ「Tarkus」参戦時にこの曲を生で聞けたのは結構感動しました。セカオワの曲で初めて聴いた時に一番感動したのはこの曲だと思います。

4.ドッペルゲンガー

アルバム「EYE」から。普段はギターその他を演奏しているNakajinさんがリードボーカルをしています。近年の「大人のセカオワ」を代表する一曲です。めちゃくちゃかっこいい。

5.向日葵

アルバム「LIP」から。「EYE」「LIP」にはギターしっとり系(「エデン」「夜桜」)に加えて、ギターさわやか系が収録されており、良いなあと思って聴いておりました。「向日葵」はメロディーライン、歌詞もさることながら、2番の最初のピアノ裏打ちがめっちゃ好きです。この曲をドライな感じで弾くセカオワが見てみたい。

 

セカオワの魅力はいろいろ言われていますが、個人的にはそのストーリー性がいいと思うよ、という話でした。ユニゾンが「対照的」といった理由もまた書ければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。